Monday, February 10, 2020 9:16 AM

米、核関連予算大幅増か 近代化に289億ドル要求と報道

 【ワシントン共同】米ニュースサイトのアクシオスは9日、トランプ政権が2021会計年度(20年10月〜21年9月)予算で、核兵器関連費の大幅な増額を求めると報じた。ミサイルなど核兵器運搬システムの近代化に289億ドル(約3兆1700億円)、核兵器の安全管理を担うエネルギー省核安全保障局(NNSA)に198億ドルを充て、前年度比約20%増になるという。10日公表する予算教書で明らかにする。

 トランプ政権は4日「使える核兵器」と呼ばれる低出力の新型小型核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を実戦配備したと発表。中国やロシアへの対抗姿勢を鮮明にしており、軍拡競争への懸念が強まっている。

 中露が核戦力を増強する中、トランプ大統領は再選を目指す11月の大統領選に向け強気の対抗策を示し、保守層の支持を固める狙いとみられる。