Monday, February 10, 2020 9:18 AM

核テロ阻止へ閣僚宣言 IAEA、対策強化の軸に

 【ウィーン共同】核テロ阻止に向け、放射性物質の強奪・窃取対策やサイバー攻撃からの核関連施設防衛など核安全保障を協議する国際会議が10日、ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部で始まり、各国の独自の対策に加え、IAEAを軸とする国際協力の強化を盛り込んだ閣僚宣言を採択した。

 新型の原子炉やサイバー攻撃など、技術革新に伴い新たに生じる保安上の弱点への対策を巡り、国際協力をさらに進めていく狙いがある。14日までの日程で、各国の関係閣僚が演説するほか、専門家らが議論を深める。

 日本からは若宮健嗣外務副大臣が参加。東京五輪・パラリンピック開催に向け、セキュリティーの机上訓練をIAEAの協力を得て実施したことを演説で触れ、日本は「より安全となった」と謝意を示した。