Monday, February 10, 2020 9:19 AM

新型肺炎、新たに65人感染 クルーズ船、拡大止まらず

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスの集団感染で、厚生労働省は10日、新たに検査結果が判明した103人のうち65人の感染が確認されたと発表した。厚労省は9日も6人の感染を発表。クルーズ船では検査した延べ439人のうち135人の感染が判明し、拡大が止まらない事態になっている。中国湖北省武漢市から帰国した邦人らを合わせると、国内で報告された感染者は161人となった。

 厚労省は、船内に待機する約3600人の乗客乗員全員に対し、下船する際のウイルス検査の実施を検討していると明らかにした。全員検査を実施する場合、結果を待ってからの下船になるとした。加藤勝信厚労相は検討理由について「国民の不安や懸念にしっかり対応する必要がある」と述べた。一方、菅義偉官房長官は会見で、全員に対する検査は難しいとの認識を示した。

 日本環境感染学会は拡大を防ぐために感染制御に詳しい医師や看護師の専門チームを11日にクルーズ船に派遣する。(共同)