Tuesday, February 11, 2020 9:28 AM

新STARTの延長要望 米露元外相、連名で寄稿

 【ワシントン共同】オルブライト元米国務長官、ロシアのイワノフ元外相は10日付のニューヨーク・タイムズに連名で寄稿し、来年2月に期限切れとなる米露間の新戦略兵器削減条約(新START)の延長を求めた。その上で「ロシアは(延長に)意欲を示しており、トランプ大統領は同意すべきだ」と訴えた。

 米露関係に関し「対話が絶たれて不信感が強まっている。緊張を和らげ、誤解に基づく衝突を回避することが難しくなっている」と指摘。「米露は全人類を滅ぼすのに十分な核兵器を保有しており、世界を危険にさらしている」と懸念を表明した。

 まずは新STARTを延長することで「さらに不安定な状況を回避できる」と主張。米国が中国を交えた新たな枠組みを主張していることを念頭に「より良い合意を待つ間に何もしないことは惨事を招く行為だ」と強調した。