Wednesday, February 12, 2020 9:23 AM

米大統領が量刑意見に介入 検事抗議、盟友事件で

 【ワシントン共同】トランプ大統領は11日、ロシア疑惑を巡り偽証罪などで有罪評決を受けた盟友ロジャー・ストーン被告(67)に関し、禁錮7〜9年が相当とした検察官の意見を、誤ったもので厳しすぎると激しく批判した。直後に司法省が量刑の短縮を求めたところ、異例の政治介入に抗議して4人の検察官全員が担当を辞めると表明、うち1人が検察官職も辞した。米メディアが伝えた。

 前回大統領選でトランプ氏の顧問を務めた政治コンサルタントのストーン被告について、首都ワシントンの連邦地裁の陪審は昨年11月、七つの罪状全てで有罪の評決を出し、検察官らが今月10日、量刑意見を表明した。

 これに対しトランプ氏は11日、「とても不公平だ」とツイッターで猛烈に批判した。この直後、司法省高官は記者団に量刑意見について「事前に聞いていたものと違う。衝撃を受けた」と発言。司法省は「過剰で不当」だとして、検察官の意見を撤回するとの異例の文書を裁判所に提出した。