Tuesday, February 18, 2020 9:40 AM

20歳の有望株が連続世界新 棒高跳びデュプランティス

 陸上の男子棒高跳びでアルマント・デュプランティス(スウェーデン)が驚異的な跳躍を続けている。8日にルノー・ラビレニ(フランス)の世界記録を6年ぶりに1センチ塗り替える6メートル17を跳ぶと、15日にはさらに1センチ更新した。20歳の若き“鳥人”は、東京五輪のスター候補だ。

 昨秋の世界選手権で2位と力を示して迎えた今年の世界室内ツアー。4日の第3戦を6メートル00で制すると、8日の第4戦では6メートル01から一気に6メートル17まで上げ、2回目にクリアした。ロイター通信に「3歳の頃から、ずっと欲しかった」と世界記録保持者の称号を得た感慨を語った1週間後、6メートル18を一発で成功させ、再び世界を驚かせた。

 米国人の父は棒高跳び、スウェーデン人の母も七種競技に取り組んだ経歴を持つ陸上一家。庭に棒高跳びの設備がある米国の恵まれた環境で育ち、17歳で日本記録を7センチ上回る5メートル90を跳んだ。U18(18歳未満)、U20(20歳未満)の世界選手権を制してきた超有望株で、記録を抜かれたラビレニも「心の準備はできていた」と言う。(共同)