Tuesday, February 18, 2020 9:43 AM

ホンダ四輪開発本体に統合 創業者の発案組織を見直し

 ホンダは18日、子会社の本田技術研究所(埼玉県和光市)が担う四輪車の商品開発機能を4月1日付で本体に統合すると発表した。開発を迅速化して収益力を改善する。研究所はホンダ創業者の本田宗一郎、藤沢武夫の発案で1960年に誕生し、数々の独創的な製品を生んだとされるが、四輪車事業の利益率低迷や開発競争激化で体制を見直す。

 研究所は本体から独立した他社にはない珍しい組織で、技術者が自由に開発できるようにするため設立された。今後は自動運転など次世代技術に特化して事実上縮小する。ホンダは「枠組みが変わっても、良いものづくりへの思いは変わらない」としている。統合後もホンダらしいユニークな商品を世に出せるかどうかが課題となりそうだ。二輪車の開発機能も昨年4月に本体に集約している。

 研究所は和光市に基礎研究やデザイン部門を置き、四輪車の開発部門は栃木県芳賀町、レース用車両の開発部門は同県さくら市にある。(共同)