Tuesday, February 18, 2020 9:44 AM

アフガンでガニ大統領再選 投票4カ月後、内政混乱も

 【カブール共同】アフガニスタンで昨年9月に実施された大統領選の最終結果として、選挙管理委員会は18日、ガニ大統領が当選ラインの過半数を獲得し再選したと発表した。次点だった主要候補で政権ナンバー2のアブドラ行政長官陣営はガニ陣営の不正を主張している。米国と反政府武装勢力タリバンの和平合意が現実味を帯びる中、内政が混乱する可能性がある。

 最終結果は当初、昨年11月に発表される予定だったが、アブドラ氏ら一部候補の反発や、二重投票を防ぐため導入された生体認証システムのトラブルなどで大幅に遅れ、投票から4カ月半以上を経て確定した。得票率はガニ氏が50.64%、アブドラ氏が39.52%。

 タリバンは今月末にも米国との和平合意を目指し、合意できれば政府を含めたアフガン人同士の対話を行う予定。政府統制地域は全土の半分ほどにすぎず、タリバンとの和平を実現できるかどうかがガニ政権2期目の最大の課題になりそうだ。