Tuesday, February 18, 2020 9:45 AM

クルーズ船500人下船へ 新型肺炎、各国退避も

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、健康観察期間のため船内に待機していた乗客らの下船が19日から始まる。厚生労働省によると19日に下船するのは乗客約500人で、同日午前に作業を開始する。一方、韓国が18日に大統領専用機を羽田空港に派遣するなど、各国がクルーズ船に乗っていた自国民を退避させる動きを本格化させた。

 厚労省などは東京や神奈川、愛知、和歌山で新たに計8人の感染が確認されたと明らかにした。このうち和歌山の感染者は国内初の10代という。東京では、16日に感染が確認されていた男性医師の息子が感染した。このほかクルーズ船で88人の感染が新たに確認された。

 厚労省は18日、47都道府県に設けられている帰国者・接触者相談センターについて同日から24時間態勢で対応すると明らかにした。ウイルスの検査能力を増強するため、全国の感染症指定医療機関や大学病院を対象にウイルス検査で使う試薬を提供する取り組みも始めた。(共同)