Thursday, February 20, 2020 9:32 AM

イベント開催、再検討を 厚労省、一律自粛見送り

 厚生労働省は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イベント主催者に開催の必要性を改めて検討するよう要請する文書を公表した。屋内などで参加者同士が十分距離を取れないまま、一定時間いることが感染リスクを高めると例示するなど注意事項を列記した。人数などの具体的基準は示さなかった。現時点で一律の自粛要請は行わないとした。

 加藤勝信厚労相は「一律ストップという段階ではない。最終的には主催者の判断」とした上で、中止するかどうかだけでなく時期を見直す選択肢もあるとした。今夏の東京五輪・パラリンピックについては「国内の感染状況を見ながら、適切なメッセージを発信したい」と述べた。

 注意事項では、感染機会を減らすため、参加者の手洗い推奨や消毒薬の設置、風邪のような症状がある人に参加しないよう依頼するなどの工夫を求めた。高齢者や持病がある人には人混みを避けるよう促した。(共同)