Monday, February 24, 2020 8:55 AM

病院船導入へ超党派議連 27日設立、今国会にも法案

 与野党の有志議員は、海上で患者の治療や搬送ができる「病院船」の導入を政府に促すための超党派議員連盟を27日に設立する。新型コロナウイルス感染を受けた対応。病院船を活用した医療が提供できる態勢の整備を政府に義務付ける法案をまとめ、議員立法での今国会提出を目指す。今後の大規模な災害や感染症の発生を見据え、配備を後押ししたい考えだ。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から感染者を病院に搬送する際に指摘されたリスクを踏まえ「海上での応急治療が可能な病院船の早期導入が必要」(関係者)と判断した。議連の名称は「超党派災害医療船舶利活用推進議員連盟」。額賀福志郎元財務相ら自民、立憲民主、共産など7党と無所属の議員が呼び掛け人になった。

 額賀氏が会長を務める同テーマの与党議連は昨年、病院船の保有や人員の確保、人材育成の推進といった基本方針を盛り込んだ法案骨子を策定。超党派議連は、これをたたき台に議論を進める。(共同)