Monday, February 24, 2020 8:56 AM

米、日本渡航警戒引き上げ 入国拒否、隔離の動きも

 【ワシントン共同=斎藤香織】米国務省は22日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大を受け、日本全土への渡航警戒レベルを4段階中で下から2番目の「注意を強化」に1段階引き上げた。感染するとより重症化しやすいとされる高齢者や持病のある人に対し、不要不急の日本への旅行は延期を検討すべきだとした。

 イスラエルは24日から、過去14日間に日本と韓国に滞在した外国人の入国を拒否すると発表。中東オマーンが日本などに滞在した旅行者に、隔離などの指示に従うように求めるなど、感染経路が不明な「市中感染」の事例が報告され始めた日本への警戒が強まった。同様の動きが広がれば日本経済への影響も懸念される。

 カザフスタンでは23日、首都ヌルスルタンに成田から到着した航空機の乗客12人全員が、2週間の隔離措置を受けた。タイは、日本や中国から入国した場合、少なくとも14日間は症状が出ていないか自己観察し、人混みを避け、公共交通機関の利用を自粛するよう求めた。既に日本とシンガポールへの旅行延期を呼び掛けている。