Wednesday, February 26, 2020 9:14 AM

トランプ氏、インドに開放圧力 貿易協議「加速」で合意

 【ニューデリー共同】トランプ大統領がインドのモディ首相に市場開放へ圧力を強めている。双方は25日にニューデリーで行われた首脳会談で、2国間の貿易協議を「加速」させることで合意。トランプ政権は医療機器や乳製品などの関税引き下げや知的財産権の保護強化をのませたい考えだが、インドは経済の失速で国内産業の保護が最優先となっており、市場開放には慎重だ。

 トランプ政権は、約230億ドル(約2兆5000億円)に上る対インド貿易赤字にいら立ちを募らせる。昨年6月には、発展途上国からの輸入品にかける関税を軽減する「一般特恵関税制度」の対象からインドを除外した。

 トランプ氏は首脳会談後、貿易協議について「合意できると楽観している」と早期妥結に期待を表明。インドのゴヤル商工相も、米国との経済連携は「経済成長にとって非常に重要だ」と歓迎してみせた。