Thursday, February 27, 2020 9:05 AM

個人情報保護、罰則強化へ 法人は罰金最大1億円に

 政府の個人情報保護委員会が、個人情報保護法の違反に科す罰則を強化する方針を固めたことが27日分かった。法人の罰金の上限は50万円から1億円に引き上げる。個人データの不適切な利用に歯止めをかけて消費者を保護するのが狙いで、通常国会に提出する同法改正案に盛り込む。

 個人情報保護委員会の命令に従わなかった場合は現行の「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」を「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に、虚偽報告をした場合の罰金の上限は30万円から50万円に、それぞれ引き上げる。

 法人の罰金については、現行法では個人と同額と規定されている。ただ額が小さく実効性が不十分と指摘されているため、業務上取得した消費者らのデータを持ち出して売却し不当な利益を得た場合に50万円、命令に違反した場合に30万円としている上限を大幅に引き上げ、ともに1億円にする。(共同)