Thursday, February 27, 2020 9:06 AM

トランプ氏、利下げ要求 「FRB重大な過ち」

 【ワシントン共同】トランプ大統領は26日の記者会見で「米連邦準備制度理事会(FRB)は(政策金利に関する判断で)重大な過ちを犯した」と述べ、利下げを要求した。市場では、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済を悪化させるとの警戒感から利下げ観測が急速に強まっている。

 米市場では連日株価が下落し、長期金利も過去最低を更新している。金利先物取引から算出した金利予想では、FRBが4月の金融政策決定会合までに利下げする確率が7割強に達している。

 トランプ氏は「われわれは金利を払っているのに、ドイツはマイナス金利で金利をもらっている」と指摘。1月まで2会合連続で主要政策金利を年1.50〜1.75%で据え置いたFRBに強い不満を表明。マイナス金利政策の欧州中央銀行(ECB)などとの違いがドル高を招き、米輸出企業の収益力を低下させていると批判した。