Friday, February 28, 2020 10:00 AM

「全体主義は不幸招く」 台湾総統、2・28事件追悼

 【台北共同】台湾で1947年に当時の国民党政権が台湾人の抵抗運動を弾圧し住民を殺傷した「2・28事件」から73年の28日、台北市の「二二八和平紀念公園」で犠牲者追悼式典が開催された。蔡英文総統は「全体主義の政治が人々に不幸をもたらすことを再確認し、自由と民主を絶対に守ると認識しなければならない」と述べた。

 中国・武漢市で発生した新型肺炎の拡大への警戒から、式典は参加者を制限するなど規模を縮小して開催された。

 太平洋戦争で敗れた日本が撤退した後、国民党が台湾の統治を引き継いで間もなく起きた同事件は台湾生まれの本省人と大陸から来た外省人との対立の原点で、台湾で独立派が台頭するきっかけとなった。