Friday, February 28, 2020 10:01 AM

休校実施46都道府県教委 文科省通知、島根見送り

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)拡大防止で、安倍晋三首相が全国の小中高校などに一斉の臨時休校を要請する考えを示したことを受け、休校の実施を決定した、もしくはその方針を示した都道府県教育委員会は46教委に上ることが28日、共同通信の取材で判明した。感染者が出ていない島根県教委は「学習の遅れや休校時の家庭の負担を最小限にするため」として休校を見送った。

 文部科学省は28日、各都道府県教委などに一斉休校を正式に要請する通知を出した。萩生田光一文科相は記者会見で「地域や学校の実情を踏まえ、さまざまな工夫があっていい」とし、時期や期間は柔軟に判断するよう求めた。北海道は「緊急事態宣言」を出し、今週末の外出を控えるよう呼び掛けた。

 安倍首相は27日、一斉休校について週明け3月2日から春休みに入るまでとしたが、萩生田氏の発言は難しい判断を自治体に迫る形。休校を実施する首長からも「周知や議論の期間があまりにもない」と批判も出るなど、今後に混乱が広がる可能性がある。(共同)