Monday, March 02, 2020 9:24 AM

FRB、3月利下げ検討 市場の動揺、沈静化狙う

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は28日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスに関する緊急声明を発表し、「経済を支えるために手段を使い、適切に行動する」と利下げを検討する方針を表明した。米金融市場の動揺を鎮める狙いがあるとみられる。

 米株式市場は28日まで7営業日連続で売られ、週間下落幅は3600ドル近くに、日経平均株価の下げも2243円に達した。29日に中国が発表した景況感を示す指数が過去最悪となり、同国の景気が一段と低迷する懸念が強まった。週明け以降も、金融市場の混乱が続く恐れがあり、FRBに金融緩和を求める圧力が強まっている。

 FRBは3月17〜18日に定例の連邦公開市場委員会(FOMC)を開く予定。ただ金融市場ではその前に緊急会合を開いて決めるとの観測も浮上している。トランプ大統領も大幅利下げを強く求めている。