Wednesday, March 04, 2020 9:33 AM

ウラン貯蔵大幅増1トン超に IAEA、イラン報告書

 【ウィーン共同】イラン核合意の履行状況の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は3日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が2月19日時点で1020.9キロになったとする報告書をまとめた。核合意が規定する202.8キロ(六フッ化ウラン換算では300キロ)を大幅に上回った。

 また未申告の核物質がある可能性があるため、IAEAが求めた2カ所への立ち入りをイランが認めず、協議にも十分応じていないとして協力を求めた。

 イランでは、これとは別に首都テヘラン郊外で未申告の天然ウラン粒子が見つかっている。9日から始まるIAEA定例理事会で米国などがイランに対する追及圧力を強めるとみられる。