Wednesday, March 04, 2020 9:34 AM

アフガン和平に暗雲も 捕虜解放巡りタリバン反発

 【カブール共同】米国とアフガニスタン反政府武装勢力タリバンの和平合意の履行に暗雲が漂い始めている。アフガンのガニ大統領は合意に含まれたタリバンの捕虜解放の「義務はない」と主張。タリバンが反発し、政府側への攻勢を強めている。合意は政府側とタリバンが停戦を目指して10日にも協議を始めると記したが、開始できるかどうか不透明な情勢だ。

 米国とタリバンが2月29日に署名した和平合意は、アフガン政府側がタリバンの捕虜最大5000人を、タリバンは政府側の捕虜最大1000人を10日までに解放することを盛り込んだ。

 ガニ大統領は1日、解放の権限は米国でなくアフガン政府にあると強調。タリバンとの協議で解放を議題とすることが望ましいとの立場を示している。