Thursday, March 05, 2020 9:39 AM

特措法改正12日衆院通過へ 公明は審査で了承せず

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は5日、国会内で会談し、新型コロナウイルス感染抑止に向けた新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を11日に衆院内閣委員会で審議し、12日に衆院本会議で採決する日程で合意した。賛成多数で可決する見通し。両党の参院国対委員長は参院審議日程を協議。自民党は13日の本会議採決を提案したが、折り合わなかった。公明党は5日、私権制限が伴う緊急事態宣言の要件が曖昧だとの異論が出て、改正案の了承を見送った。

 政府から6日に改めて説明を受け、是非を判断する。自民党は5日、改正案を了承した。改正案は、法律の適用対象に新型コロナウイルス感染症を加える内容。政府は10日に閣議決定し、国会提出する。

 当初は、新型肺炎が指定感染症となった2月1日にさかのぼって適用する方針だったが、野党内の慎重論を踏まえて遡及措置を取りやめた。適用期間は施行日から2年以内とし、政令で定める。(共同)