Tuesday, March 10, 2020 10:29 AM

東京五輪聖火、12日採火 新型コロナで人影まばら

 【オリンピア(ギリシャ)共同】東京五輪の聖火の採火式が12日、古代五輪が開かれたギリシャ西部のオリンピアで行われる。同国内でも新型コロナウイルスの感染が広がっており、式典には観客を入れないなど規模を縮小して行われる。普段は観光客でにぎわうオリンピアの市内の通りは、日の丸やギリシャ国旗などがはためいていたが、10日は人影もまばらだった。11日のリハーサルは非公開で行われる。

 採火式はギリシャ・オリンピック委員会が主催する。オリンピア遺跡のヘラ神殿跡で、みこ役の女性が反射鏡で太陽光を集めて火を採り、聖火リレーの第1走者のトーチに点火する。

 聖火ランナーは最初がギリシャ、2番目は五輪開催国の人物が務めるのが慣例。第1走者には2016年リオデジャネイロ五輪の射撃で金メダルのアナ・コラカキ選手が史上初めて女性で選ばれ、第2走者で04年アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんに聖火をつなぐ。