Tuesday, March 10, 2020 10:29 AM

アフガン停戦協議開けず 捕虜解放の遅れに一因

 【イスラマバード共同】米国とアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの和平合意で10日から開くと明記していたアフガン停戦に向けた協議は開催のめどが立っていない。一因はアフガン政府によるタリバン捕虜の解放遅れにある。ガニ大統領は解放された捕虜が再び戦闘に加わるのではないかとの懸念が強い。

 「合意署名後、次のステップは捕虜解放だ。明確な期限を設けている」。米国との和平協議に参加したタリバン交渉団の幹部はアフガン政府への憤りを語った。

 捕虜解放は信頼醸成措置として合意に盛り込まれ、協議の前提になっている。政府側がタリバンの捕虜最大5000人を、タリバンは政府側の捕虜最大1000人を10日までにそれぞれ解放すると明記している。