Wednesday, March 11, 2020 10:16 AM

オランダ国王、暴力を謝罪 インドネシア独立戦争巡り

 【ブリュッセル、ジャカルタ共同】旧植民地インドネシアを訪問したオランダのウィレム・アレクサンダー国王は10日、インドネシア独立戦争(1945〜49年)で起きた「オランダ側の過度の暴力」を謝罪した。オランダ王室が発表した。政府は同戦争中に自国軍が起こした住民虐殺事件について2011年に謝罪したが、国王の謝罪は初めて。

 国王はジャカルタ南方ボゴールの大統領宮殿での行事で「われわれは自分たちの過去に向き合い続ける。過去は消せないが認識され続けなければならない」と演説。軍の暴力について「私の遺憾と謝罪」を表明し、関係者の「痛みと悲しみ」が今も続いていることを理解しているとも述べた。

 インドネシアのジョコ大統領は「歴史を消すことはできないが、過去から学ぶことはできる」と語り、国王の謝罪を歓迎した。