Wednesday, March 11, 2020 10:16 AM

アフガン和平合意を支持 安保理決議、全会一致

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は10日、公開会合を開き、米国とアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが2月末に署名した和平合意を支持する決議案を15理事国の全会一致で採択した。

 決議は「アフガンの停戦や各派の協議開始に向けた大きな一歩を歓迎する」と表明。「いかなる政治的解決も、女性や若者を含む全アフガン人の権利を守る義務があることを再確認する」と強調し、旧タリバン政権が女性の権利を抑圧したことを念頭に、人権の尊重を促した。

 米国は、タリバンが合意を順守すれば、14カ月以内に同盟国と共に駐留軍を完全撤退すると表明した。しかし、合意署名後もタリバンとアフガン政府の戦闘は増加しており、先行きは不透明だ。