Thursday, March 12, 2020 10:34 AM

中国、独立系映画祭休止 検閲強化で活動不能に

 【北京共同】中国で独立系の映画を扱ってきた映画祭「中国独立映像展」の主催団体は12日までに、活動を休止すると発表した。「今の(中国)本土で純粋な独立精神を持つ映画祭を企画することは不可能となった」としており、政府の検閲強化で休止に追い込まれたことを示唆した。

 中国独立映像展は「自由のための映画」をテーマに2003年に活動を開始。1950年代の失政による大飢饉や大規模政治運動「文化大革命」(66〜76年)、性的少数者(LGBTなど)といった中国ではタブー視されている題材の作品を積極的に上映してきた。

 表現の自由が制限されている中国で、作り手と観客が交流したり、才能を育てたりする貴重な場と見なされていた。