Friday, March 13, 2020 11:30 AM

ギリシャ聖火リレー中止 東京五輪、新型コロナで

 【アテネ共同】ギリシャ・オリンピック委員会(HOC)は13日、同国内で12日に始まった東京五輪の聖火リレー中止を発表した。地元メディアによると、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、聖火ランナーに有名俳優が登場して多くの観客が沿道に集まり、感染の危険性が高いと判断した。保健当局や国際オリンピック委員会(IOC)と協議して決まった。

 19日のアテネでの引き継ぎ式は無観客で実施する。聖火は20日に専用機で航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に到着し、26日の福島県出発から7月24日の開幕まで121日間で47都道府県を回る計画。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は国内の聖火リレーは「予定通り実施する方針に変わりはない」と述べたが、ギリシャの混乱で沿道の応援規模などに影響が出る可能性もある。

 ギリシャ国内のリレーは19日までの8日間で各地の名所旧跡を巡る予定だった。HOCによると13日、同国南部スパルタまでリレーして取りやめた。