Friday, March 13, 2020 11:33 AM
入国禁止で欧州空港混乱 米国目指す旅客殺到
【パリ、ベルリン共同】トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大防止策として打ち出した欧州からの外国人入国禁止措置の開始が迫った12日、欧州各都市の国際空港には駆け込みで米国入りを図る人々が殺到、混乱が続いた。ロイター通信などが報じた。航空業界が受ける損失や経済全体への悪影響を懸念する声も強まっている。
トランプ氏は11日、英国を除く欧州から米国へ入国することを13日(欧州時間の14日早朝)から30日間禁止すると発表。各空港の搭乗手続きカウンターでは、マスクを着けた人々が長蛇の列を作った。米国で働くスペイン人男性はロイターに、トランプ氏が責任を「欧州という“外敵”に転嫁している」と批判した。
入国禁止の対象は外国人だが、空港には混乱や感染リスクを避けようと帰国を試みる米国人も。パリ郊外のシャルル・ドゴール空港から帰国を目指す女性は米紙に、措置の発表直後に両親から帰国するよう言われたと説明し「感染拡大を防ぐ試みは理解するが、今回の措置は強烈だ」と述べた。
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