Tuesday, March 17, 2020 10:27 AM

新型コロナ、ピーク見えず 国内感染者の発症日分析

 国内の新型コロナウイルス感染者の発症日を調べると、政府の専門家会議が「1〜2週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際だ」と警鐘を鳴らした2月24日以降、爆発的な感染拡大は起きていないが、ピーク越えとは言えない状況が続いていることが17日、共同通信の分析で分かった。知事が独自の「緊急事態宣言」を出した北海道では減少傾向となった一方、愛知県や兵庫県では高齢者施設でクラスター(感染者の集団)が発生して拡大しており、懸念材料となっている。

 専門家会議は警鐘を鳴らした後の感染状況を分析し、19日に必要な対策などをまとめた新たな見解を発表する予定。共同通信はこの間の状況を調べるため、16日までに自治体から厚労省に報告された感染者(クルーズ船やチャーター機の帰国者を除く)のうち、せきや発熱などの発症日が明らかな約680人を分析した。

 発症してから検査結果が出て発表されるまでに7日以上かかることが多い上、検査数は日によってばらつきがあるため、より正確な実態を把握できる可能性がある。(共同)