Wednesday, March 18, 2020 10:24 AM

トランプ氏一転超党派訴え 感染5000人超で危機感か

 【ワシントン共同】トランプ大統領は17日、新型コロナウイルスの感染拡大について「見えない敵と闘わなければならない」と述べるとともに野党民主党の取り組みを称賛、与野党が一致して対処すべきだとの考えを示した。これまで敵視する民主党に責任を転嫁してきたが態度を一転。感染者が5000人を突破したことで、危機感を募らせているようだ。

 トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で、感染拡大で打撃を受けた中小企業などを支援する法案審議について「民主党も(与党共和党と一緒に)素晴らしい精神で取り組んでいる」と評価。再選を目指す11月の大統領選を控え、ウクライナ疑惑を巡る上院での弾劾裁判から「全面戦争」状態にある民主党をたたえるのは異例だ。

 米国の感染者数は約1週間で約5倍に激増。トランプ氏も10人を超える集まりや外食などの自粛を全米に呼び掛けるなど対策を打ち出したが、収まる気配はなく、経済失速の懸念も出ている。