Thursday, March 19, 2020 10:29 AM

「自分は戦時大統領」 対応苦慮のトランプ氏

 【ワシントン共同】トランプ大統領は18日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「自分は戦時大統領のようなものだ」と訴えた。米国の感染者は計約8000人に急増し、欧州などからの入国禁止を打ち出しても株価が暴落し続ける中、対応に苦慮。最大の課題である11月の大統領選での再選に向け強い指導者像のアピールに躍起になっている。

 トランプ氏はツイッターで「われわれは見えない敵と戦争していることを全ての米国人に理解してほしい」と強調。会見でも「(新型コロナは)見えない敵で手ごわいが、われわれは打ち勝つ」と意気込んだ。第2次大戦で国民が献身的に働き戦ったとして「今こそわれわれも結集しなければならない」と訴えた。

 政権の対策チームのバークス調整官は18日の会見で、検査態勢の拡大で今後4〜5日間に感染者数が急増するとの見通しを示した上で、伸びが落ち着くには「来週までかかる」と指摘。感染者数の増加が続けば、政権最大の実績として誇ってきた株価の下落がさらに続く恐れがあり、事前に国民に説明し社会不安を起こさないよう全力を挙げているもようだ。