Friday, March 20, 2020 10:19 AM

空き家46%築50年以上 「相続」取得が過半数

 全国にある空き家のうち約70万戸を総務省が調査したところ、46.4%が建築や建て替えから50年以上が経過し、老朽化が進んでいることが、20日までに分かった。建物を取得した理由は「相続・贈与」が52.2%で最多だった。遺産相続で住宅を手に入れたものの使い道が見つからず、誰も住まないまま老朽化が進んでいる実態が浮かぶ。

 空き家の適切な管理を目指し、自治体の役割を強化した特別措置法は、今年5月に全面施行から5年を迎える。効果や問題点を検証し、新たな対応が求められそうだ。

 総務省の住宅・土地統計調査(2018年10月時点)によると、調査員が外観から判断するなどした全国の空き家は848万9000戸。築年数などに関しては、調査票で所有者を特定できた69万9000戸の空き家(別荘や賃貸、売却用などを除く)を対象に集計した。(共同)