Monday, March 23, 2020 10:23 AM

中国報道官、米発生説投稿 新型コロナ、指導部黙認か

 【北京共同】中国外務省の趙立堅副報道局長は23日までに、新型コロナウイルスの最初の感染者が米国で出た可能性をツイッターに投稿した。趙氏はこれまでも米軍が感染症を中国に持ち込んだなどと主張。挑発的な投稿を習近平指導部が黙認しているとの見方もあり、米側のさらなる反発を招きそうだ。

 趙氏は22日の投稿で、疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスの患者をインフルエンザと誤って診断していたことを認めたと主張。「米国は最初のウイルス患者がいつ出たのかを明らかにすべきだ」と訴え、インフルエンザに紛れて中国より早い段階で感染が起きていたと、ほのめかした。

 趙氏は12日にもツイッターで「米軍が感染症を湖北省武漢市に持ち込んだのかもしれない」と主張。反発したトランプ政権が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼び、感染症を巡る米中対立が深刻化する発端となった。