Monday, March 23, 2020 10:25 AM

学校再開、換気とマスクを 子ども感染で臨時休校も

 文部科学省がまとめた小中高と特別支援学校の4月再開に向けた指針案の全容が23日、判明した。新型コロナウイルスへの集団感染を避けるため、教室の換気や近距離での会話時のマスク着用、検温の徹底を列挙した。文科省は学校再開後に児童や生徒、教職員が感染した場合の臨時休校の指針案も策定した。いずれも24日に発表する。萩生田光一文科相は23日の参院予算委員会で、原則として全学校が再開されるとした上で、地域の実情で対応に違いが出る可能性に言及した。

 安倍晋三首相は参院予算委で、4月初めにも政府の専門家会議が感染状況を分析し、都道府県と共に学校再開を最終判断するとの見通しを示した。

 両指針案とも文科事務次官から学校管理者らに宛てた。再開指針案では学校で①換気の悪い密閉空間②多くの人が密集③近距離での会話や発声ーの「三つの条件が同時に重なる場を徹底的に避ける」と指摘。教室のこまめな換気や近距離で会話、発声する際のマスクの着用を指導した。(共同)