Tuesday, March 24, 2020 10:26 AM

世界的大流行が「加速」 WHOトップ、危機感訴え

 【ジュネーブ共同=出口朋弘】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日の記者会見で、世界全体で感染者が35万人を超えるなど、拡大局面が続く新型コロナウイルス感染症について「パンデミック(世界的大流行)が加速している」と述べ、改めて危機感を示した。感染者はイタリアが約6万4000人(死者6000人超)、米は約4万3000人(同530人超)、スペインは3万3000人超(同2000人超)。

 テドロス氏は各地で感染者の治療に当たる医療従事者が必要としているマスクや手袋などが不足している事態の改善に向け、今週開催予定の20カ国・地域(G20)首脳の緊急テレビ電話会議で協力を訴えると表明。「増産と輸出禁止措置の解除に加え、必要としている所に確実に行き渡るようにすることを求める」とした。

 テドロス氏は「最初の感染例が報告されてから、感染者が10万人に達するまでは67日かかった」とし、その後は感染者が10万人ずつ増えるのに11日間、4日間と、期間が短くなってきていると指摘した。