Tuesday, March 24, 2020 10:27 AM
大気汚染改善で死者大幅減 中国コロナ対応、影響分析
中国で新型コロナウイルス感染症対策に伴う経済活動の停滞で大気汚染が改善され、汚染による死者を最大約7万7000人減らす効果があるとの分析を、スタンフォード大の研究者が24日までに発表した。「普段は隠れている経済活動による健康面の悪影響が明らかになった」としている。
チームは北京や上海など4都市を対象に、感染症の発生後の今年1〜2月と、2016〜19年の同時期を比べ、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」などの汚染がどう変化したかを分析した。すると企業の経済活動の低迷や湖北省武漢市の封鎖措置に伴い、北京を除く3都市で汚染濃度が大きく改善したことが分かった。
汚染濃度と死亡率の関係を明らかにした過去の研究結果に当てはめると、中国全土の死者が5歳未満の子どもで1400〜4100人、70歳以上では5万1400〜7万3400人減少するとの結果が出た。(共同)
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