Wednesday, March 25, 2020 10:14 AM

中国、コーヒー戦国時代 15兆円市場、スタバが工場

 【北京共同】中国のコーヒー市場が熱い。首都北京の街中にはコーヒーショップが林立し、顧客獲得にしのぎを削る“戦国時代”だ。大手スターバックスは大消費地、上海の近くでコーヒー豆を焙煎する工場の建設に乗り出し、1兆元(約15兆円)ともいわれる成長市場に布石を打つ。

 「戦略的な投資で、新たな産業とサプライチェーン(調達・供給網)に貢献する」。13日、李克強首相は江蘇省昆山で開かれたスタバの「産業パーク」の調印式に祝辞を寄せた。

 コーヒー豆の輸出入から焙煎、包装、物流まで手掛ける新拠点で、米国以外では最大規模になるという。第1期工事の投資額は9億元(約140億円)。2022年の完成を目指す。中国メディアによると、上海は豆の輸入と同時に、内陸部の雲南省産の豆を輸出するにも有利だ。