Thursday, March 26, 2020 10:14 AM

アサンジ被告の保釈認めず 英裁判所、感染の主張却下

 【ロンドン共同】英裁判所は25日、米国で機密暴露罪に問われた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者、アサンジ被告の保釈申請を却下した。被告側は、新型コロナウイルス感染の危険性を訴えたが、裁判所は、保釈中に逃亡した過去の経緯を踏まえ「再び姿をくらますと信じるに足る理由がある」と判断した。ロイター通信が伝えた。

 性犯罪の疑いが持たれた被告は2010年に英国で逮捕された後、保釈中に在英エクアドル大使館に逃げ込み、7年近く籠城した。昨年4月に出頭拒否容疑で英警察に逮捕されて有罪判決を受け、英国内で収監中。米政府が被告の引き渡しを求め、英裁判所で移送の是非を巡る審議が続いている。

 被告側は、大使館籠城中に呼吸器系の感染症を患ったことから、新型ウイルスに感染すれば死に至る危険があると主張していた。