Friday, March 27, 2020 10:29 AM

米感染増、検査普及が原因 制限緩和狙う大統領

 【ワシントン共同】米国の新型コロナウイルス感染者が27日までに、8万人を超えて中国やイタリアを追い越し世界最多となった。最近は連日1万人以上の急増ぶりで、当初遅れていたウイルス感染検査の普及が理由に挙げられている。全米感染者の半数がニューヨーク州に集中しており、連邦政府、州政府とも防止対策に躍起となっている。

 ただ、11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領は経済活動の早期再開を目指している。流行が軽度の地域から外出制限などを部分的に緩和していきたい意向を表明しており、今後の感染の広がり方にも影響を与える可能性がある。

 トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で感染者数の急増について「たくさん検査をしている結果だ」と断言。米国では検査態勢の構築が遅れていたが3月に入り急速に整備され、これまでに55万件以上が実施されたという。