Wednesday, April 01, 2020 10:02 AM

景況感7年ぶりマイナス 大企業製造業8ポイント下落

 日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数(DI)が昨年12月の前回調査から8ポイント下落のマイナス8となった。マイナスは2013年3月以来7年ぶりで、景況感の後退は5四半期(1年3カ月)連続。新型コロナウイルス感染拡大が企業活動を直撃し、日本経済の悪化が鮮明になった。

 大企業の3カ月後の景況感を予測したDIも製造業がマイナス11、非製造業がマイナス1となり、先行きに対する警戒感も浮き彫りになった。

 新型コロナの影響で20年度の経常利益も減益を見込み、企業倒産や失業者の増加など本格的な景気後退期に入る懸念が強まっている。(共同)