Wednesday, April 01, 2020 10:04 AM

アビガンに米政権関心 安倍氏が薦める?

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染症の治療に有望だとして、日本で開発されたインフルエンザ薬「アビガン」を米国の感染者に投与できるよう、米政権幹部らが食品医薬品局(FDA)に迫っていると、政治サイト「ポリティコ」が3月31日に報じた。当局者の話として、安倍晋三首相がトランプ大統領にアビガンを薦めたとしている。

 11月の大統領選をにらみ、新型コロナによる経済や社会の混乱の早期収束を目指すトランプ氏は、別の病気の既存薬を転用することに強い意欲を示す。しかし、医療専門家は臨床試験での安全性や有効性の確認が必要だとくぎを刺している。

 アビガンは日本の製薬会社「富士フイルム富山化学」(東京)が開発。中国の研究で肺炎患者の症状が改善したとの報告があり、日本でも臨床試験が進んでいる。