Wednesday, April 01, 2020 10:05 AM

米露がエネルギー閣僚協議 トランプ氏、原油安懸念

 【ロンドン共同】ブルイエット米エネルギー長官とロシアのノバク・エネルギー相は1日までに、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う原油価格の低迷を巡り電話協議した。トランプ米大統領は、行き過ぎた原油安による自国エネルギー企業への打撃を懸念しており、主要産油国のサウジアラビアやロシアに生産を抑制させたい考えだ。

 原油安は、日本の消費者にとってはガソリン価格の低下のような恩恵がある一方、産油国の国家財政や、欧米を含む石油企業の業績が打撃を受けており、世界経済の重しの一つとなっている。

 米エネルギー省によれば、双方は電話協議で20カ国・地域(G20)など他の生産国や消費国を交えた対話を続けることで一致。同省は「世界の原油市場における急激な価格変動を巡り、実りの多い議論を実施した」と説明した。米政府はサウジとも協議を続ける方針。