Friday, April 03, 2020 9:48 AM

出演キャンセル7割超 新型コロナ、俳優連合調査

 新型コロナウイルスの感染拡大で、3月以降の出演作がキャンセルされた俳優や声優は7割超に上ることが3日、日本俳優連合(西田敏行理事長)の実態調査で分かった。また、キャンセル料などを一切支払われていない人も7割超で、生活のために借金をする人も。同連合は「基金をつくるなど抜本的な支援策が必要だ」としている。

 3月31日〜4月2日に芸能事務所や日本声優事業社協議会などを通じて528人の回答を得た。キャンセルされた仕事があるか複数回答で尋ねたところ、制作者の判断で「3月にキャンセルされた」が76.3%、「4月以降の仕事がキャンセルされた」が70.5%だった。

 75.7%が「キャンセル料や出演料は全く支払われていない」、20.7%が「一部のキャンセルで支払われなかった」と答えた。支払われなかった理由(複数回答)は「交渉したことがなく、どうしたら良いか分からなかった」が34.7%と最多。「今後の影響を考慮して求められなかった」は30.8%いた。(共同)