Wednesday, September 28, 2016 10:23 AM

ペレス前大統領死去 中東和平でノーベル賞

 中東和平への取り組みでノーベル平和賞を受賞したイスラエルのシモン・ペレス前大統領が28日、中部テルアビブ郊外の病院で死去した。93歳。ペレス氏の家族が確認した。1948年のイスラエル建国直後から半世紀以上にわたり、首相や大統領を含む政府要職を歴任。パレスチナとの和平実現の重要性を訴え続けた。

 イスラエル政府は同日、国葬を30日にエルサレムで行うと正式発表した。

 ラビン内閣の外相として93年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に至る秘密交渉を進め、ラビン首相、アラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長(いずれも当時)と共に94年にノーベル平和賞を受賞。83歳で実権のない大統領に就任した後も世界中を飛び回り、国際的な知名度を生かしてイスラエルの立場を擁護するスポークスマン役を果たした。(共同)