Friday, April 03, 2020 9:50 AM

短期集中の需要喚起実施 首相、コロナ経済対策で

 安倍晋三首相は3日の参院本会議で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて7日にもまとめる緊急経済対策に関し「感染拡大が抑制された段階を見据え、甚大な影響を受けている旅行、運輸、外食、イベントなどにフォーカスを当て、短期集中で大胆な需要喚起策を講じる」と述べた。新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の発令を巡っては「ぎりぎり持ちこたえている」との認識を重ねて示した。

 感染者急増に備えた医療提供体制の強化が喫緊の課題だと改めて強調。緊急経済対策の柱の一つとして「人工呼吸器の確保なども含め、重症者に重点を置く医療提供体制の整備を早急に進める」と語った。

 国内の感染状況については「少しでも気を緩めれば、いつ拡大してもおかしくない、まさに瀬戸際の状況が継続している」と指摘。その上で「必要な状況になれば、ちゅうちょなく緊急事態宣言を行う」と改めて表明した。(共同)