Monday, April 06, 2020 10:13 AM
スポーツ界、さらなる逆風 収入大幅減、存続危機も
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出ると、自粛を続けているスポーツ界はさらなる逆風にさらされる。プロ野球やサッカーのJリーグはシーズン全日程の消化が困難となる。収入面のダメージが膨らみ、経営基盤が脆弱なクラブも多いJリーグは存続の危機ともいえる事態に陥る。1年延期が決まった東京五輪・パラリンピックの準備への影響も懸念される。
JリーグはJ1、J2、J3の再開、開幕の日程が「白紙」。YBCルヴァン・カップのコンパクト化など大会の取捨選択も迫られている。それでも動画配信サービスDAZN(ダ・ゾーン)との契約に直結するリーグ戦だけは死守しなければならない。2017年から10年間で約2100億円の大型契約は全日程消化が前提とみられるからだ。
村井満チェアマンは現時点で延期による減額を否定するが、ある幹部は「危険水域」と警戒する。このまま試合ができず収入が途絶えれば、J2とJ3では運転資金もままならなくなるクラブが出てくる。リーグは救済する立場だが、経営基盤の根幹を成すDAZNとの契約に影響が及べば共倒れになりかねない。(共同)
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