Monday, April 06, 2020 10:16 AM

首相、緊急事態宣言へ 東京や大阪軸、あすにも

 安倍晋三首相は新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づき、緊急事態宣言を発令する意向を固めた。6日午後に発令を準備すると表明し、早ければ7日に宣言を出して8日から効力を発生させる方向だ。対象地域は東京を含む首都圏や大阪、兵庫を軸に調整する。複数の政府関係者が6日、明らかにした。感染が全国的かつ急速にまん延し、国民生活や経済に甚大な被害を及ぼす段階に入ったと判断した。

 同法による発令は初めてで、私権制限を伴う措置が可能となる。世界的に感染が広がる中、国内対応は重大な局面を迎えた。

 首相は速やかに専門家で構成する諮問委員会に諮った上で、宣言を出す段取りを描く。発令すれば、不要不急の外出自粛要請に法的根拠ができるが、強制力を持つロックダウン(都市封鎖)は行えない。オーバーシュート(爆発的患者急増)などで、医療提供体制が崩壊する事態を回避する狙いがある。(共同)