Tuesday, April 07, 2020 10:31 AM

米、死者増加のピーク期か 正念場、医療崩壊懸念も

 【ワシントン共同】米国は、新型コロナウイルスの死者数がピークを迎える恐れのある「最も厳しい数週間」(トランプ大統領)の最初の週に入った。最大感染地、ニューヨーク州は死者数の伸びに鈍化の兆しも出ているが、ミシガン州やルイジアナ州などでは厳しい状況が続く。人工呼吸器不足などで医療崩壊の懸念も拭えず正念場となる。

 トランプ大統領は6日、ホワイトハウスでの記者会見の冒頭で「ウイルスとの闘いは最大のヤマ場で、最も困難な局面に入った。みんなでウイルスを打ち負かそう」と国民に呼び掛けた。

 ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると6日までの米国の感染者数は約37万人、死者は約1万1000人。政権対策チームが採用するワシントン大の研究機関の推計によると、全米で1日当たりの死者数の増加は16日にピークを迎え、3130人に達する見通し。最終的な死者数は8月上旬までに8万1000人を超えるとしている。