Wednesday, April 08, 2020 10:39 AM

フランス死者1万人超す 4カ国目、外出制限3週間

 【パリ共同】フランス保健省は7日、新型コロナウイルスによる国内の死者が1万328人となったと発表した。死者が1万人を超えたのは、イタリア、スペイン、米国に続き4カ国目。3月17日に厳しい外出制限を適用してから3週間が経過したが、フィリップ首相は下院で「外出禁止の時は続く」と述べ、解除の見通しは示さなかった。

 病院での死者が7091人で前日の集計から597人増加。さらに高齢者施設でこれまでに3237人が死亡した。死者の集計方法は各国まちまちで、高齢者施設での実態把握を進めているフランスは3日から合算を開始、死者数が大幅に増加している。

 感染確認者は前日から約3700人増えて7万8167人となった。重症化する人数が減少するなど外出制限の効果が表れてはいるが、ベラン保健相は7日、テレビのインタビューで「まだ(感染拡大の)ピークに達していない」と述べた。