Wednesday, April 08, 2020 10:39 AM

元首脳ら、巨額拠出要請 G20宛て、連名で書簡

 【ニューヨーク共同】世界各国の元首脳やノーベル賞受賞者ら160人以上は7日までに、新型コロナウイルスの世界的流行を受け、20カ国・地域(G20)に巨額の拠出を要請する公開書簡を連名で出した。治療法開発や医療資機材の拡充、途上国の医療・経済危機対策などのため「数日以内」の合意を呼び掛けた。

 書簡に名を連ねたのはパキスタン出身のノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさん、リベリアの同賞受賞者サーリーフ前大統領のほか、メージャー、ブレア、ブラウンの歴代英首相、サマーズ元米財務長官、潘基文前国連事務総長、米著名投資家ソロス氏ら。

 書簡は、G20に高官級特別委員会を創設し、緊急国際拠出会合を開くよう要求。「医療危機が解決しなければ経済危機は解決しない。国内で感染症を制圧するだけでは医療危機は終わらない」として、医療、経済両面で国際社会の協調した取り組みが必要だと訴えた。